「漁獲物の横流し」というのは、ずいぶんと物騒な言い方ですが、もともと魚は自由に販売できるはずです。制限がなければ。
岩手の場合、確実に魚市場に水揚しなければならないのは、鮭。これは県の補助があったりする県内各漁協で孵化放流事業をしていますから、鮭は公の魚とみなすことができるからです。そのため横流しはすべきでない魚です。
もう一つはスルメイカ。これはTAC指定魚種ですから、当然といえば当然です。
そちらの掲示板から勉強になったのは、TAC魚種と同じように、資源管理の必要性のある魚種は、地域ごとででも横流し禁止にすべきだということです。
で、そちらの横流しの件は、仲がいい同士とかの場合なら、どんどんやるべし、です。
この件、もうちょっといいですか。
加工工場も持っている大きな会社なんかは、その会社の船で獲ったものをそのまま加工することもあると思います。また、漁師直送のネット販売なんかがよくありますよね。どちらも完全に横流しです。横流しなんて探せばジャンジャン出てきます。
じゃあ、横流しをどんどんやればいいんだ、という意見もでてくると思うんですが、ところが横流しだけになると、いい加減な値段しかつかなくなります。こうなると、損をするのは、どっちになるのか?
私は漁師のほうがおバカさんの比率が多いと思うので、漁師のほうが損をすると思います。
横流しが横行すると、市場の取扱量が減りますから、しっかり市場を利用している魚屋さんや加工屋さんの中には、やめてしまう人がでてきて、市場で取り扱える量は減少してしまいます。ここで、大漁なんかが続くと、その市場でさばけなくなる、つまり浜値が暴落してしまう、という事態が出てくるかもしれません。
横流しに自信がある(自分で全部売り切れる)漁師さんは、市場なんかなくてもいいと言うかもしれませんが、そんなのはほんの一部の人間だけです。そういうわけで、横流しできるのなら、じゃんじゃんやれ、っていうものでもないと思います。
漁師なら、獲る技術、鮮度を維持する技術。魚屋、加工屋なら、付加価値をつけて売る技術。これらをお互い磨く。というのがいいと思うんですけど。 |
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ちょっと宮古漁協について。
宮古漁協は自営事業でかなり潤っていますから(近年はダメですが)、漁協手数料というのがありません。本当です。
私は生まれたときから、それが普通だと思っていたら、どうも違いました。取られるのが普通らしんです。
宮古魚市場手数料は3%です。他の漁協では、市場手数料のほかに、上乗せして数%天引きされているようです。ひどいところだと、漁協で手数料を引かないで、その漁協組合長の営んでいる問屋のほうで、手数料をとったりしています。同じ県内でも、これほど違います。参考までに。
宮古漁協の補足説明。
宮古魚市場というのは、宮古湾漁連で運営しています。
宮古湾漁連というのは、北から順に、普代漁協、田野畑漁協、小本浜漁協、田老漁協、宮古漁協、重茂漁協の6漁協の連合会です。
前出の通り、宮古魚市場の市場手数料は3%。
宮古漁協所属の漁業者の場合、その水揚金は、漁協の各漁業者の口座に振り込まれ、漁協手数料はありません。
ところが、その他の漁協では、漁協に振り込まれた時点で、漁協手数料を天引きされます。手数料も漁協ごとに違うでしょう。
これほど違いがある、ということこそ、自立漁協なんです。
漁協の事業、とそれにかかる経費などを算出し、手数料を決める。経費には当然、職員の給料を含みますから、それも漁協ごとに変化します。全部自分たちで決めることができます。
ところが、これが大規模になればなるほど、柔軟性がなくなり、気がついたときは、漁師がバカをみるか、漁協の倒産、という事態を私は危惧します。
まあ、何でもそうなんですが、本当は自分たちで帰納的に論理的に考えれば、できることはたくさんあります。
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